海外投資家向けIR readiness チェックリスト
海外機関投資家との面談前に整えるべき12項目のセルフチェックリスト。Capital allocation、unit economics、KPI整合性、governance narrative ——投資家フレームでの準備度を確認できる。
海外投資家との面談、IRデイ、ロードショー、カンファレンスを前に、自社のIR readiness を確認するためのセルフチェックリストです。12項目それぞれについて、「すぐに言語化できるか / 1ページにまとめられるか」をご確認ください。これは海外IR診断カードの12項目と同じ構造です。
- 01Capital allocation narrativeCash、CapEx、Dividend、Buyback、M&Aの優先順位を、過去実績と将来方針の両方で、1ページで言語化できる。「数値だけ」ではなく「優先順位の濃度」が示されている。
- 02Unit economics / core driver主要セグメントの単位経済(粗利、CAC、LTV、設備回収期間、契約延長率など)が、3〜5年の数値推移とともに簡潔に説明できる。
- 03KPI 一貫性決算短信・説明資料・統合報告書・英文プレゼンの間で、KPIの定義と数値が整合している。同じ概念に同じ用語が使われている。
- 04Forward guidance の温度感"expect to" / "may" / "targeting" / "committed to" などの hedge 表現が、投資家の確度認識と一致している。commit / aspire / explore / acknowledge の4区分で書き分けされている。
- 05Management commentary経営陣(CEO/CFO)のコメントが、capital allocation の意思決定者として読める。「数値だけ」ではなく「判断ロジック」が含まれている。
- 06Governance narrative取締役会構成、独立社外取締役の貢献、報酬の経営連動、後継者計画、政策保有株式の縮減方針が、自社固有の語り方で開示されている(boilerplate を超えている)。
- 07Segment 開示の粒度セグメント情報の粒度が、投資家の事業理解に必要な水準にある。主要セグメントの売上・利益・KPI・成長要因・リスクが揃っている。
- 08Risk disclosure の具体性定型的なboilerplateではなく、自社固有のリスクが具体的に開示されている。リスクごとの対応方針も併記されている。
- 09ESG / Sustainability 文脈ESG開示が事業戦略と接続して語られている。boilerplate(TCFD / TNFD 等)の枠を超えた、自社の競争力との接続が示されている。
- 10英文表現の investor frame 整合性表現選択が投資家文化(保守的な hedge、明確な commitment)に沿っている。日本語の謙虚表現がそのまま hedge 表現になっていない。
- 11面談 / 通訳の伝達設計1on1、IRデイ、カンファレンス面談での想定QAとスクリプトが投資家フレーム別(capital allocation / unit economics / governance / forward guidance)に整理されている。通訳者との事前すり合わせが完了している。
- 12Web / IR site の readability英文IRページの構造、ナビ、search可能性、情報粒度が海外投資家の情報取得ニーズに合っている。投資家が探したい情報にすぐ到達できる。
自己採点の目安: 各項目を「整っている / やや不安 / 課題」の3段階で評価。「やや不安」「課題」が3項目以上ある場合は、面談前に重点的な準備を推奨します。
Service
このチェックリストを、外部視点で点検する
JIIの海外IR診断カードは、本リストの12項目を「24点」スコア化し、外部投資家視点で点検する診断サービスです。セルフチェックの結果を、第三者の視点で確認・補強できます。